前文で、eSIMme のプログラマブル SIM カードについて紹介しました。eSIMme の価格設定には、SIM カードに書き込むことができる eSIM の設定ファイルの数が重要な要素となっており、最小の 2 つのプロファイルから最大 15 のプロファイルまで設定できます。また、最低価格のバージョンの SIM カードでは、1 つの管理デバイスのみが制限されていますが、次のバージョンでは同じブランド（例えば、初回のアクティベーションに使用したのが Samsung の携帯電話であれば、その後も Samsung の携帯電話のみ使用できます）に制限されています。
しかし、偶然の機会に、あるグループのメンバーが eSIMme SIM カードを Windows デバイスに挿入すると、Windows の設定アプリがそれを直接 eSIM コントローラーとして認識し、公式の Android アプリを介さずに SIM カード上の eSIM 設定ファイルを直接管理できることがわかりました。
私自身、SIM カードスロットのない Windows ノートパソコンを持っていないため、友人に 5G SA/NSA 対応のセルラーモジュールと開発ボードを用意してもらい、他の SIM モジュールでも Windows で eSIM 設定を管理できるかどうかをテストしました。
テストに使用したのは RM500Q-GL モジュールで、USB 開発ボードと組み合わせました。Windows 11 Insider Preview 25169 を使用しました。
モジュールをコンピュータに挿入すると、「ネットワークとインターネット」の設定オプションタブに「携帯電話ネットワーク」というサブメニューが表示されます。
eSIMme SIM カードを開発ボードのスロットに挿入すると、「その他の携帯電話ネットワークの設定」で「eSIM 設定ファイル」の管理が表示されます。
コンピュータのカメラを使用して eSIM QR コードをスキャンして設定ファイルを追加するか、オペレータから提供されたアクティベーションコードを手動で入力することもできます。
追加が完了すると、新しい設定ファイルが表示され、複数の設定ファイルがある場合は、アクティブにするものを選択できます。ただし、予算を節約するため、ここでは他の設定ファイルは追加していません。
ホームに戻ると、設定がアクティブになっていることが確認できますが、開発ボードにアンテナを接続していないため、信号を検索することはできません。実際の使用テストの後に補完します。
eSIM プロファイルの情報が正しく読み取られていることがわかります。
公式ウェブサイトで販売されている SIM カードは、ハードウェア上での違いはありません。また、このような要求は少数派であり、小規模企業が SKU を追加してハードウェア制限を行うことは在庫管理の負担を大幅に増やすだけでなく、シリアル番号に基づいてソフトウェア制限を行うことの方が便利で費用も節約できます。したがって、Windows を介して管理する場合、eSIMme の公式の制限、デバイス管理、および最大 eSIM プロファイルの数などを回避することができます。SIM カードスロットを備えた Windows コンピュータを持っている場合は、最も低価格のバージョンを直接購入し、公式のアプリを使用せずに管理することをお勧めします。
また、eSIMme の公式 FAQ でも、彼らは「詐欺要素」を防止するために eSIMme SIM カードの使用を制限する権利を持っていることを説明しています。公式のアプリはアカウントとカードの登録が必要ですので、彼らはこれを完全に実現する能力を持っています。公式は「詐欺要素」をどのように検出するか、またこの権限をどのように使用するかについては明示していません。Windows を介して管理することで、自分自身で制御をより良く保持することができます。